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guranotime

趣味全開

大学受験と赤いコート

受験 ズイヒツ 雑感

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大学受験とは、己の持てる全てを駆使して敵を倒し、合格を手にする仁義なきタタカイであるーー

 
と、までは言いませんけども、冗談じみて、例えば受験当日、東大の赤本を机に置いて周りにプレッシャーをかけたり、意図的に貧乏揺すりしたり消しゴムを使うモーションを大きくしたり、休み時間のトイレで長時間居座ったりと、性格の悪すぎる「周りの奴を“怒られない程度“に倒していく」方法論はいくつかあると言われています。だいたい怒られると思うけど。
 
まあこういうのは、やめた方がいいよ。自分が悪いと分かっていてやることには、必ずしっぺ返しがあるからね。
 
なんてことを言われて引き下がるわけにはいかない。
こちとら人生初懸かっとんのじゃ。
 
ということで、各々ユニークな作戦を打ち出してくる受験戦線ですが、僕が編み出した方法は
「赤いコートを着る」
という画期的なものでした。
 
何で赤いコート?ただの勘違いオシャレじゃん、と思ったそこのアナタ。馬鹿か。落ちるぞ。そんなことじゃ。
 
人間は、青いものを見ると集中力が上がると言われています。これは勉強テクニックにおい基本中の基本です。なので、勉強するときは青い部屋で勉強し、青い筆箱に入った、青いインクのボールペンを使うといいでしょう。
 
反対に、赤いものを見ると目がちらつき、集中力が下がる。落ち着きがなくなる。本当かと疑う人は、実際やってみるといいですよ。青と赤における学習効率の差に驚くことでしょう(個人差があり、僕は、別に、大して変わらなかった)
 
ということで、赤いコートの登場です。
 
イメージとしては、リーガルハイ2で羽生検事が着ていたもの。これを受験会場に着ていきます。それだけでも浮く。
 
そして、座席につくと同時にコートを脱ぎ、椅子の背もたれにかける。何とも自然な挙動。
 
ここに2つのポイントがあります。
まずひとつは、数ある服の中からコートであること。なぜセーターや、トレーナーではないのか。そう思った君。馬鹿か。落ちるぞ。そんなことじゃ。
 
セーターやトレーナーでは、集中力を削ぐ「赤いもの」が、自分の腕のせいで視界に入ってしまいます。それでは本末転倒です。いくら青い鉛筆と消しゴムを使っていても、周りが赤ければもう無理。落ちるぞ。
 
そして席の後ろにかけること。これにより、不運な真後ろの奴はもちろん、そいつの隣の二人も仕留めることができます。これだけで自分一人に対して三人が死亡。倍率が4倍の試験に必ず合格できるでしょう。
 
間違ってもカバンと一緒に床に置いてはいけません。これでは作戦は成り立たず、ただの勘違いオシャレになってしまい、受かったとしても、あ!受験の時赤いコート着てた人だよね!とか言われます。恥ずかしい。
 
まあ、この完璧な作戦により、僕の大学受験は「周りを貶していくことも含めて」問題なく進む予定でした。
 
ところが人生そんなに上手く行きません。
 
受験一日目。この日は四谷にある大学を受けたのですが
残念ながら一番後ろの席だったので、この作戦は功を奏しませんでした。まあ小さい教室だったからね。
 
受験二日目。再び四谷にある大学を受け、もう少し広めの教室でしたが、またも一番後ろの席だったので、作戦は失敗でした。
 
受験三日目、いよいよ本命大学の試験スタートでしたが、なんと奇跡的に再び一番後ろの席だったので、赤いコート作戦は無駄に終わりました。ん?
 
受験四日目、ここまで一番後ろの席が続くのもオカシイので、さすがにそろそろ違う席じゃないの、と思っていたところやっぱり一番後ろの席だったので、作戦は無意味でした。
 
そして受験五日目。第一志望の学部の試験日でした。
逆にここまで毎回一番後ろの席なら、今日もそうだろうと思っていたところ、本当に期待を裏切らず一番後ろの席でした。
 
うん。
何なんだ?マジで
 
ここまで一番後ろの席に愛されてた人間いる?自分でもびっくりだったんだけど。
普段の席替えでは全然後ろにならなかったのに、受験で後ろ以外に座りたい時に限って一番後ろで合わせて来やがった。ツイてねえ。
 
さらにさらに、なんと第一志望の受験時、前の女の子が赤いコート着てきやがりまして、もうその時はワアアアアアwwwとなりましたね。こんな綺麗に策に溺れるか?孔子もびっくりだわ、こんなの
 
ちなみに受験の結果は合格だったので、ちゃんと勉強してきた人は前に赤いセーターの女の子がいようと問題無いし、きっと赤いコート作戦も、成功していたとしても効果はなかったかもしれません。そもそも実際問題といてる時ってかなり視野狭くなってると思う。
 
まあ、受験の思い出として良かったかな。
大学入学してしばらくしてから、あの赤いコートの人だ、と言われた時は、やっぱり恥ずかしかったけど。